2022年度のヤングエースおすすめアニメランキング 2

あにこれの全ユーザーがおすすめアニメの2022年度のヤングエース成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年12月31日の時点で一番の2022年度のヤングエースおすすめアニメは何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

75.2 1 2022年度のヤングエースアニメランキング1位
であいもん (TVアニメ動画)

2022年春アニメ
★★★★☆ 3.7 (308)
917人が棚に入れました
夢を追って上京するも、父の入院を知らされ実家の和菓子屋・緑松を継ぐこ とを決めた納野和(いりのなごむ)。しかし店には跡継ぎ候補で看板娘の少女・ 雪平一果(ゆきひらいつか)が、納野家に居候をしながら働いていた。 和は一果の親代わりを任されるも、一度は跡継ぎを断ったことを理由に冷た い態度をとる彼女と働くうちに、ある一面を知ることに…。 京都を舞台に心温まる絆の物語。
ネタバレ

Witch さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

コンセプトはいいが「八方美人」でいろいろと惜しい →もっと上を目指せたのでは

【レビューNo.111】(初回登録:2024/3/10)
コミック原作で2021年作品。全12話。
作中で紹介されていた「下萌え」という和菓子をようやく見つけ、食すこと
ができたのでその記念にw

(ストーリー)
老舗和菓子屋「緑松」の一人息子・納野和(なごむ)は、大学卒業後にミュ
ージシャンを目指して家を飛び出し、10年間東京でバンド活動していた。
しかし現実は厳しくバンドは解散、そこに父・平伍が入院したことを知らさ
れ、店を継ぐ決心をして実家に戻る。
しかし、店では雪平一果(いつか)という少女が看板娘として働いていた。
一果は1年ほど前に父親に捨てられ、納野家に居候している10歳の少女。
(常連客の父親に緑松に預けられた後、父親は消息不明となった)
そして一果は、平伍からは緑松の跡継ぎとして認められており、和に跡継ぎ
の座を譲る気はないと宣言するだった。
そんな状況下で和は緑松で見習いとして修業を始め、一果にも父親代わりと
して接するよう試みるのだが・・・

(評 価)
・コンセプトはいいが「八方美人」でいろいろと惜しい感じ
 この作品、コンセプトは本当に素晴らしいなっと。
 ・「和菓子」の世界を季節の変化に合わせ彩よく魅せる
 ・少し水彩画っぽい「和」が映える綺麗な作画
 ・一果という幼い少女のキャラクター造形
 ・家族や店員たち等とのハートフルな絆や様々な出会い
 ・これらを縁(えにし)という言葉がピタっとハマる「京都」を舞台に魅
  せるという――
 そういう意味では、もっと大化けしてもいい作品かなっと思うのですが、
 全体的に「優等生」って感じで小さくまとまってしまっているという印象。
 例えば「和菓子」の世界を扱っている作品って珍しいので、ここにもっと
 重きを置いていれば、作品にも尖った感じがでてかなり面白くなったので
 はと思うのですが、原作者が描きたいのは「縁」や「絆」の方のようで。
 それらもソツなくできているが、あと一歩尖ったものがあればという。
 作品自体はよくできているとは思うのですが、素材がかなりいいので、も
 っとの上を目指せたのではという感じがして、なんとなく「八方美人」で
 留まっている現状が非常に惜しいなと。

・一果のキャラ造形は素晴らしい
 ・10歳の少女らしさが活きる愛らしいキャラデザ
 ・それでいて10歳の少女らしからぬしっかりものキャラ
  → その裏には「役に立たなければ居場所がなくなるのでは」という
    父親に捨てられた時のトラウマが・・・
 ・やはり10歳の少女らしく父親を恋しく思う子供心
  → 時々父親を探しており、京都駅で間違えて和の手を取ったのが2人
    のファーストコンタクト
  → 和のことは邪険に扱いつつも、どこか父親の面影を重ねている
 作品のキモとなるだけに、一果のキャラ造形は本当に素晴らしいなと感じ
 ますね。
 ただ・・・
 ~以下重要ネタバレ~
 {netabare}幼い頃に別居し、現在はフランスで仕事をしている母親が一果の所在を突
 き止め、一果を引き取るために緑松にやってくるのですが、一果の選択は
 「緑松の皆が家族扱いしてくれ、和菓子のことをもっと知りたいから」
 ということで母親との暮らしよりも、緑松に残ることにしたのは、ご都合
 主義が過ぎると感じたかな。
 (とはいえ、母親のことをいつまでも描かないのは不自然なので、やむを
  得ないところではあるのですが。
  それにその辺を突くと、そもそもの「『一果の居候設定』に無理がある
  やろ!!」って話になるのかなw){/netabare}
   
・和のキャラがこの作品を象徴
 一方の和ですが
 ・名の通り場を和ませる独自の空気を持っている
 ・コミュ力が高く、相手の懐に入るのが上手い
 その半面
 ・ノリと勢いに流されがちのお調子者
 ・緑松では見習いということもあり、ポンコツ扱い
 ・一果にも距離を詰めようとするも(表向きは)邪険な扱い
 ということで、和が絡むと良くも悪くもコメディや緩い空気になるんです
 よね。
 まあそこがこの作品の味でもあるんですが。
 ただ個人的にはあと一歩上にいけないのは、和のキャラの影響が大きいの
 かなっと。やはり主人公が締まらないので、ちょっと作品が安っぽく見え
 てしまうというか・・・

「惜しい」と書きましたが、タイトルにこめた思い「であいもん」
 ――京言葉で「食材同士が合わさることでお互いの良さを引き出す、
   取り合わせの良い食べ物」という意味――
からすると、原作者が変に「売れる」とか欲張らず、等身大で描きたいもの
を描いている感じもするので、原作者のお人柄もあり、これはこれでいいの
かも。
いうても、他のキャラは2人に絡んで皆いい味出してるしね。
今のままでも十分な面白さはあると思うので、ハートフルな作品をご希望な
らば、かなりオススメの作品ではあります。
(他のレビュアー達さん曰く、N●Kの連続テレビドラマっぽいというのは確
 かにそうかも)
あと原作は今だ連載中ということもあり、話としては「これからだ」END
って感じですね。
~以下重要ネタバレ~
{netabare}特に一果の父親のことはモヤモヤしたままで終わります。
(まあ正体はバレバレですがw)
また原作では一果は中学生まで成長しているようです。
個人的には「原作買ってもいいかなあ」って悩んでいる感じではあります。
(恐らく2期はないでしょうし){/netabare}

OP「菫/坂本真綾」
・坂本真綾の自作詩に「くるり」の岸田さん(この方も京都の人だなw)が
 曲をつけるという、今でも定期的に聴いている良曲。

(追 記)
・個人的にはなんやかんや感化され、(普段は洋菓子派ですが)一時期和菓
 子に目覚め、「下萌え」以外にも「若鮎」や「関西風月見団子」等作中で
 紹介された和菓子を中心に土産に買って帰ってたなあ(笑)
・「下萌え」も最初お店にいったら、「材料の百合根の入荷が例年より遅れ
 てる」って言われて、「本格的な和菓子っぽい」って逆にちょっと感動w

投稿 : 2024/12/28
♥ : 24

pH さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

ただ↑いま〜by一果

さては一果、毎話「ただいま」って言ってるな?

神アニメの中の神アニメ。
一果ちゃん可愛すぎだし和との関係が尊すぎる。いとあはれ。あはれみが深すぎる。
最終話とか絶叫しすぎて呼吸困難で病院に搬送されるかと思った。
とにかく心温まるし和は面白いしぽっと出の小梅ちゃんも衝撃的に可愛いし一果ちゃんはもっと可愛いし…
1話からずっと面白かったな。最高の作品でした。
最も良かった日常系アニメの一つ。
続編来ないと許さない。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 11
ネタバレ

かんぱり さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

人と人の距離感が心地良いです。

実家の京都の和菓子屋「緑松」を飛び出して10年ぶりに帰ってきた納野和が緑松で修行するお話。
原作はヤングエース連載中のコミックみたいですが未読です。

春アニメ選定の時から作品の雰囲気がほっこり・まったり系っぽくて、シリーズ構成が吉田玲子さんだし、ちょっと期待してた作品でした。

OPは真綾さんの「菫(すみれ)」。ほーっとする感じでNHKの朝ドラの主題歌みたいで作品の雰囲気に合ってると思います♫

背景の絵はリアルっぽい感じじゃなくて、手書きっぽいやわらかい感じでこれも作品に合ってたと思いました。

主な登場キャラは・・
のほほんとしたお調子者で、和菓子屋の息子で見習いをしている納野和(いりのなごむ)
1年前から納野家に住んでて小学校に行きながら緑松の手伝いをしている雪平一果(ゆきひらいつか)
緑松でバイトをしている女子高生。音楽が好きで和に恋心を抱いている堀河美弦(ほりかわみつる)
和の元カノ{netabare}で京都に来た時に偶然和と再会し、緑松の近くのお茶屋で働き始めた{/netabare}松風佳乃子(まつかぜかのこ)


であいもんを見てていいなぁって思ったのは人と人の距離感が心地良いところでした。

和と一果の関係って親子でも兄弟でもないし仲がいいわけでもないんだけど嫌いなわけでもない感じ。
一果が少しずつ和との距離を縮めていくところも良かったです。

それから和と美弦と佳乃子のゆるーい三角関係がすごく面白かった♡
それを心配しながら見守る一果もw
ああいうほっとけない感じの男性って女性にモテること多いですよねー。
和と女性たちのくっつきそうでくっつかない距離感も、美弦と佳乃子の恋のライバルなんだけど仲良くしてる距離感もなんか好き。

和と両親の距離感もいいですね。
特に和と父親のドライなようでちゃんと親子や師匠・弟子の関係が見えるところとか。


好きな話は5話の三角関係、8話の和と佳乃子の過去話、9話のクリスマス、11話の和の風邪と雪の日、12話の誕生日などなど。。

あとお話に出てくる和菓子が綺麗で美味しそうで。。
普段甘いものってあんまり食べないけど、和菓子屋さんに行って見たくなっちゃいました。

地味なお話が多いので雰囲気が合わない方もいるかもですが、ほっこり・まったり系のアニメを見たい方におすすめします☆

投稿 : 2024/12/28
♥ : 41

66.1 2 2022年度のヤングエースアニメランキング2位
夫婦以上、恋人未満。(TVアニメ動画)

2022年秋アニメ
★★★★☆ 3.3 (171)
531人が棚に入れました
原作:金丸祐基(KADOKAWA/ヤングエース連載)
総監督:加戸誉夫
監 督:山元隼一
シリーズ構成:荒川稔久
キャラクターデザイン:小林千鶴
色彩設計:ながさか暁
美術監督:阿久澤奈緒子(チーム・ティルドーン)
撮影監督:高畠美里(萌)
編集:茶圓一郎(颱風グラフィックス)
アニメーション制作:studio MOTHER

ato00 さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

こういうのって人道的にどうなの?

ないない、そんな実習。
人権無視も甚だしい。
でも、ありかな。
微エロラブコメの設定としてはね。

陰キャ男と陽キャギャル。
一緒に暮らしていればねえ。
ハプニングもあるってものです。
そりゃ、それなりの感情になりますわ。

陽キャギャルの星(あかり)のふいな赤面がドキッとね。
意外に純なところがキュンってね。
女性に免疫のない次郎も星の素を知ればね。
男心も揺れるってものです。

時にはすれ違い、時には甘い雰囲気。
丁々発止、そして意外な言動。
センシブルなやりとりが気恥ずかしい。
だから、二人の微妙な関係から目が離せません。

互いの好きな人から、想いは次第に・・・。
スキのベクトルが次第に回転していく感じ。
それがこの作品の醍醐味かな。
なかなか楽しめました。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 8

パンツ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

これでいい、いやこれがいい!

タイトルを見た瞬間どうせクソアニメだと思ってしまいました。
最近のラブコメはタイトルだけの出オチが多く全然ラブコメしてないからです。
だがこの作品は王道ラブコメをやってくれます。
まだラブコメも捨てたもんじゃないなと1話からコレコレと興奮と感動の嵐でした。
あらすじは、陰キャ主人公が正反対のギャルと夫婦という名の同居生活をすることになる。
そして主人公はギャルとは真逆の幼馴染の清楚な女の子の好きな人がいて両思い、ギャルは陰キャ主人公とは真逆の陽キャ金髪イケメンの好きな人がいる。
この2人もまた夫婦同居生活をする。
まさに王道中の王道。
これでいい、いやこれがいい。
この作品で気づいたのはやはりラブコメのヒロインは2人が最高だということ。
毎話期待を越えてくる、気づけば今季のアニメで1番次回が楽しみになっていた作品でした。
何回かBパート最後で音楽とアニメーションで魅せてくることありましたが全部最後で感動。
11話が物語のピークだったのは少し残念だった。
でも、2期が来てもいいような終わり方だったので許します。
そして、大西沙織さんの演技力にはすげえーと驚かれされてばかりです。
opもとても癖になりますし、edでしっかり浄化して終わってくれます。
作画の雰囲気も個人的にとても好きでした。
特に背景の色合いが好きでした。
最高だったので2期来てください。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 5

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

ホンモノの恋のために、ニセモノの愛を誓えますか?

この作品の原作は未読です。
個人的にこの作品も今期のTOP10の上位に食い込む作品だと思っています。

物語も設定も斬新で良かったと思いますが、何より一番良かったのは、ヒロインの星(あかり)役を演じていたさおりんボイスにほかなりません。
もう、さおりんに色々と持っていかれてしまいましたよ(*ノωノ)

あれ、さおりんってそんな感じだったっけ…?
と思ってググってみると、「ストライク・ザ・ブラッド」のラ・フォリア、「白銀の意思 アルジェヴォルン」のジェイミー、「冴えない彼女の育てかた」の澤村・スペンサー・英梨々、「ありふれた職業で世界最強」の白崎香織を始めとするキャラの面々を見ると、これまでも色々持っていかれてたみたいでした(*ノωノ)


冴えない男子高校生・薬院次郎は、
「夫婦実習」の授業で絶対に関わるはずのなかった
クラスの美少女ギャル・渡辺星と暮らすことに。

お互いの印象は最悪。

“陰キャ”と“陽キャ”じゃ釣り合わないし、何より刺激が強すぎる! 
風呂上がりのハプニングに、急な密着トラブル!?

次郎は悶々としながらも意識しないようにするが……。
「ねぇ、マジでちゃんと夫婦ごっこしてみようよ」

お互いに想い人がいる次郎と星はペアを交換する権利を得るため、
本気で夫婦を演じることに。
ところが、甘酸っぱい夫婦生活は次第にお互いを意識させ、
2人はそれぞれの魅力を知るようになって――!?

“恋人”よりも刺激的な、
ギャルと非モテの“夫婦ごっこ”が始まる!


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

高校生の夫婦実習って…!?
そこにツッコんだら身も蓋も無いのでそれをご法度にすると、この設定は面白いと思います。
具体的には「夫婦実習の相手はランダムで、実習で高得点を獲得すると相手ペアを交換する権利が貰える」点です。

好きでも何でも無い人と夫婦生活が送れるでしょうか。
確かに同居する人と日常生活を送る、ということは多分容易なんだと思いますが、
それでは成績が上がらない…

そもそもこの実習で高得点を取ると、一体何の得になるんでしょうか。
より相手の事を思いやるスキルが向上するとか…?
先生は大切な実習と言っていましたけどね。
もしかすると、これから生きていくために大切で必要な「好き」を学ぶため?

でも、星ちゃんは本当に魅力的な女性だったと思います。
個人的に今期の作品の中で一推しだったかも…

確かに見た目はギャルっぽいですが、ギャルっぽい容姿は原点要素ではありません。
寧ろ、目標に向かって一生懸命頑張る女の子という印象の方が強かったと私は思っています。
怖がりで、時に甘えん坊で…こうして振り返ってみると加点要素しか無いような気がします。

でも、次郎と星の様にそれぞれお互いの魅力を知るようになって、その後の展開に繋がるのは奇跡の様な確率だと思いますけれど。
確かにお互いの魅力は知ることが出来ると思います。
ですが、同時に嫌な面や悪い面も見えてくるのは必須です。

夫婦と言ってもこれまで生きてきた環境や生活も違うので、色々衝突することもあると思います。
次郎と星にもいずれ訪れることでしょうね。

公式サイトのキャラ紹介欄に、キャラ相関図が掲載されています。
それを見た次郎の友達の加茂が言っている「じろちゃん、相関図がハーレム漫画だよ」には吹きました。
えっ、今次郎の周りには星と幼馴染の詩織しかいないけど、今後そういう展開も用意されてるって事!?
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

オープニングテーマは、Liyuuさんによる「TRUE FOOL LOVE」
エンディングテーマは、Nowluさんによる「Stuck on you」と「Swallows」

1クール全12話の物語でした。
ここで終わるのかぁ…というところで終わってしまいました。
これから面白さが増しましになっていく展開がまっているであろう筈なのに…
続きがムッチャ気になるんですけどっ!
配信や海外での人気が高いらしいので、是非朗報を期待しています。

投稿 : 2024/12/28
♥ : 12
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